20150529

BOOSTER PLUG for BMW F800GS




BMW F800GSにはそこそこ手を入れていますが、走行性能を変える必要はないと思っていました。
なのでカスタムはツーリングを快適にするモノだけで十分。
F800GSの性能には満足しているし、性能を上げるなら乗り換えた方がいいとも思います。

そんなボクが、6%燃料を濃くするブースタープラグを購入してみたのですが、
結果から言うと今までの価値観をひっくり返されるぐらい、よく走るようになりました(^^)!
取り付け行程と詳しいレビューは続きからどうぞ。





















ブースタープラグの特徴

エンジンを司るインジェクションECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)は、
排気ガス中の酸素濃度、スロットルの開度など様々なデータから燃料の噴射量を計算し決定しておりますが、
ブースタープラグは、そのうちの吸気温度により燃料を調整している、つまり、
吸気温度が低い場合は空気の密度が高くなり混合気が薄くなるので燃料噴射量を増やし、
逆に吸気温度が高い場合は混合気が濃くなるので燃料噴射量を減らすように補正制御されている点に注目し、
実際の吸気温データより周囲温度が低いとECUに偽の情報を流す(一定の抵抗値を加える)ことによって、
ECUに純正マップと照らし合わせ、混合気を濃く(リッチ)補正させています。

また、外気温による影響を少なくするため、製品には外気温度センサーが別に付いており、
オリジナルの吸気温度センサーと併用することにより抵抗値を最適化しているため、
マイナス30度から50度の温度範囲で安定的に約6%濃く(BMW系の車体の場合)なるよう設計されています。

燃費について、約6%濃くなるよう設計されておりますので、装着前と同じ回転域を使用して走行した場合、
燃費が悪くなる可能性があります。
低速トルクが向上したメリットを生かした走行(1速上のギアで走る)などをすれば燃費の向上も期待できます。

Booster Plugの取り付けに当たっては、ECU、吸気センサーのそれぞれのコネクターに接続し、
外気温度センサーをエンジン、ラジエターからの熱気の影響を受けない、
外気が当たる場所に固定するだけのプラグアンドプレイ設計。
BoosterPlugを取り付け自体は、10分とかからず、車体配線をカットしたり特別な加工は必要としません。

高価なフルコン、サブコン、インジェクションコントローラよりコストとセッティングに費やす時間がかからず、
ECUの燃料マップを直接書き換えるわけではないので、ノーマルの状態に戻すことが容易です。

主な効果として、

スロットルON/OFF時にエンジン回転からのソフトで良好なレスポンスを得られます。
スロットルを開いたときの混合気を適切にリッチ化(平均約6%濃く)して、加速性を向上します。
最新バイクの希薄燃焼エンジンによく見られる、低速走行時の断続的なトルク低下(低速のドンつき)をなくします。
アイドリング時の安定感と信頼感を向上させます。
エンジンブレーキ使用時のマフラーに生じるアフターファイアを軽減します。

*記載の効果は、車両のコンディションや諸条件によって異なります。

via Touratech Japan


要約すると、ブースタープラグはパフォーマンスを向上するパーツではなく、最適化するパーツだということ。
現代の排ガス規制に適合するため希薄燃焼となっているエンジンに対し、
ガソリンを適切に増やすことで混合気を最適化し、ドライバビリティを改善するというモノだそうです。

空気量に対してガスが薄いと、吹け上がりは軽いがパワーは出ず、エンジンの温度も上昇。
排ガス規制のために最初からこうなっているのであれば、それを適正にする意味は大いにある気がしました。










取り付けも簡単。 取り付け場所の吸気温度センサーはエアクリーナーBOXの後ろにあるので、
ダミータンクカバーとキーシリンダー横のボルト、合わせて6ヶを外せばカバーが外せます。










カバーを外すと中央にセンサーが。










センサーを外し、この間にブースタープラグを割りこませる。
端子にオスとメスがあるので、迷う必要もありませんね(^^)










外気温センサーはエンジンとラジエーターの熱の影響を受けなく、常にフレッシュな空気にさらされる場所にという説明が。
この条件を満たしていない場合、ちゃんとパフォーマンスを発揮できないらしいです。

配線の長さや条件を考えて、ボクはスクリーンの根本に設置しました。
タイラップ1本で固定しているだけですが、配線の長さもちょうど良く、意外にしっかり固定できてます。
ここなら雨の影響も受けずに、ライトとスクリーンの隙間から十分なフレッシュエアーが当たるでしょう。



















F800GS 20150527 大内宿ツーリング


1stインプレッションはまぁ確かに走りやすくなったなといった印象。
確実に低速域のトルクが増し、数馬力上がったような錯覚にも。
排気音は気持ち程度野太く(重低音方向へ)なり、力強さを感じます。








F800GS 20150527 大内宿ツーリング


1日走り回った後の2ndインプレッションは、最高のカスタムパーツだということ
こんな簡単なパーツで、あんなに劇的に変わるものなんですね(汗

体感ですが、スロットル開度全域でパワフルになりグングン飛ばせます。
今まで感じていた些細なギクシャク感も無くなり、走ることがとても楽しい!
低速では粘り、回せばどこまでも加速しそうなパワー感!
遅いトラックやダンプの追い越しも、より簡単に抜くことができました。

そしてゆっくり流していても、気づけば1つ上のギアで走っていたということが何度も。
特に多かったのは3速だと思っていたら4速だったパターン。
こういうことがあるためか、平均燃費はボクの場合23km/lから22km/lになるだけで済んでました。








F800GS002


以前F800GSをインプレッションした際に"もう100cc、もう10馬力欲しい"と書きましたが、
このブースタープラグを装着することで、その分のパワーを得た印象です。

ノーマルでもフルパニアに防水バッグ仕様で十分走ったので、実用的には無くてもいいパーツでしょう。
ですが、燃費をほとんど落とさずに、エンジンの熱を下げながら簡単にパワーUPができる。
なにより走ることが楽しくなる。 F800GSがもっといいバイクに思えてくる。
ブースタープラグはそういう、とても力のあるカスタムパーツだと思いました(^^)




2 件のコメント:

postpapa さんのコメント...

おはようございます。
これは取り付けも簡単で良いですね。
混合気を最適化するとトルクアップが顕著ですね。
以前乗っていたローライダーは純正の(スクリーミンイーグル)ステージⅠキットで燃調を変えていました。
全体的なトルクもパワーも上がりました。
燃費は1~2km/L上がったのも嬉しいところ。
エンジンのギクシャク感が無くなり、F800GS同様1速上のギアが使えるようになったのが理由かと思います。
燃焼温度が20℃下がるそうで、エンジンにも優しい(?)。
このセッティングでも車検時の排ガスには問題無いそうなので、日本仕様もこれで良いんじゃないのと思ってしまいます。
馴らしが終わったファットボーイも今月には燃調変更予定です。
F800GSは車検時も大丈夫なんでしょうか?

HIROYUKI さんのコメント...

ファットボーイですか! カッコいいですね(^^)

ボクがtriumphでキャブを弄っていた頃は手を加えるだけで変化することが面白く、
時間があったこともあり、毎週のようにセッティングを見なおしてました。
ですが、気温もさることながら標高が変わるだけでも結構ベストがズレるため、
どこで妥協すればいいのかと試行錯誤の日々でした(笑

それがFIになり、こんな簡単に全域で最適にしてくれるパーツが出ようとは…

FIが出始めの10年前はやっぱりキャブには敵わないよと思っていましたが、今やFIは当たり前。
チューニングパーツも充実して、楽な上に速くできちゃうようになったんですね(^^)

たった6%の差ですし、車検も問題無いと思いますが、念の為に車検の際はディーラーに伝えようと思います。
教えていただきありがとうございます(^^)