慣らしを"縛り"と捉えるか、"準備"と捉えるかで気持ちは随分違ってくる。
ちょっと前までただの素材だったのが、最新の技術と伝統の技術により、この形へと生まれてきたボクのR1200RS。
このバイクに存在意義を教える必要がある。 「お前はこんなに速く走れるんだぞ」と、実感させてやる。
自分もこのバイクの走り方を探る。 こいつはどう走れるのか。 どんな風に走りたいのか。
いろんなシチュエーションへ敢えて出向き、いろんな走らせ方をしてみる。
なるほど。 だんだんこいつのことがわかってくる。
徐々に渋さが取れてくるシフト。 心なしかギクシャクが丸くなってきた走り出し。
走るほどに、どんどん気持ち良くなってゆくライディング。
お互い息が合ってくる感覚。
ズレていたコーナリングのイメージが、いつの間にか合ってきている。
腰を内側にずらし、外側のステップで車体を安定させ、遠心力を楽しみながら気持よく曲がる。
そうだよ、そう走るんだよ、と心の中で呟く。
心の底から信頼して、思うままのスピードでコーナーへ入っていけたF800GS。
R1200RSではすでにそれ以上のスピードで曲がっていけてる。 けど、もっともっと、こいつなら。
手足の様に感じていた相棒、F800GSのように信頼できるのはまだ先かな。
でも、そこに至る過程もすごく楽しい。
0 件のコメント:
コメントを投稿